「やる夫、家を買う。」
2011年10月08日 23時26分
原作は有川浩の「フリーター、家を買う」。
新卒入社した会社になじめずに、あっさり退職してしまったやる夫。すぐに再就職できると甘く見ていたら不採用の連続でずるずると無職のままの日々。バイトも長続きしないで、あせりつつも抜け出せない、まさにやる夫のテンプレです。
それだけでも結構キツいのに、母親が重いうつ病になってしまいます。
原因の一つが近所いじめ。加えてうつ病に無理解な父親。家に引きこもり気味だったら、その家そのものが崩壊の危機に陥いっていました。母親を近所いじめのストレスから守るには引っ越すのがいいのですが、ひるがえって自身は無職で金銭的な余裕はまるでなし。実際にありそうでぞっとしない状況ですね。この悲惨な状況を一つ一つ突きつけられていくのは、読んでいて、いたたまれなくなりましたよ。
そこからやる夫の悪戦苦闘がはじまるわけです。
「やる夫、家を買う。」の作者さんは同じく有川浩原作のローゼン達は電車に揺られも公開されています。こちらもおすすめです。